2004/10/01(Fri) 01:17:42
バイバイ
事実上、書類上、水口町は消滅した。
さっき12時で消え去った。
明日から今も既に甲賀市となった。
生まれた時から水口町がホームタウンだったし、
東京で「出身は?」って問われたら、
滋賀県です!じゃなく水口です!って応えて来たので
正直寂しい。かといって何もかわるわけではない。
あくまでも水口でいくつもりだ。
全ての面でシンプルに行政は進むだろうし、
お上のためにも良いことなのだろう。
よかったね、おめでとう。
記念すべき最初の市長になるかたは
これから選出されるが
「流れ星がいっこ」が流れることだろう。苦労して下さい。
僕はあくまでも、
悪魔でも地下シンジケートのKINGでいるからよ。
まあしっかりやれや。
今度東京でやはり「はい水口町です!」と応えるわ。
おやすみベイビー。
アンドロメダから愛をこめて。
2004/10/12(Tue) 14:43:25
あがたバンド/消えない記憶
慌ただしい日々でもう月中。
6日にやってきたあがた森魚はかなりいかしたおじさんだった。
ステージではまるで青年のように駆け回り、
エネルギッシュに演奏した。
バックバンドの面々もかなりいかす人たちで、
その夜には一緒に酒を酌み交わし友人にまで発展した。
企画を企てた先生は心身共にすり減らしくたくただったし、
同窓会の面々は仕事をほっぽりだし縁の下から支えた。
スタッフたちが学生たちを連れてきてくれ、
楽屋はまるでボートピープルシップの船底だ。
実に楽しかった。また一緒にステージに立ちたいと思う。
2004/10/14(Thu) 15:13:12
change
今一人の青年が自分自身を変えようと内にやって来た。
以前にもコック志望の青年や
自動車工志望の青年が内にいたこともある。
みんな各々が何かしらの悩みや夢をもってやって来る。
ただそのほとんどがピントがずれてたり、
逃げてるだけだったりするから
僕が何を言っても深く理解することは無理だ。
だからそういう時はいつもしばらくの間、側につかす。
偉そうな言い方だがそれしか手がない。
何をするかと言えばただ運転手だったり、
掃除だったりそれくらいのことだ。
ハッキリ言ってそのどちらもが
僕がやったほうが明らかに早いし、正確だ。
また会話の中でも失礼な言い方や
まどろこしい言い方などはことごとく注意するし、
見逃さない。
いつも緊張して過ごさなければいけないみたいだし大変そうだ。
堅ければもっとリラックスしろ!と怒鳴られるし。
ただ以前の青年達もそうだったが
目の前の壁は必ずこえることが出来る。間違いなく。
良い悪いは別にして人は誰も長い間、
癖を引きずって生きている。
その時間が長ければ長いほどやはり時間はかかるだろうし、
地獄の淵ギリギリまで漂わないと越えることは出来ないと思う。
だから、もちろんそんな風にして接する青年達は
”なんとか自分で気付けよ!”
と大きな愛をもって見てる人たちだから僕も手を抜かない。
しっかりと越えて欲しい。
タイプしながらすべてが自分に返ってきている。
しっかりする。
2004/10/18(Mon) 18:14:42
上野城散策
月曜で、また小学校も参観日の振り替え休日ということもあり、
みんなで上野城まで足をのばした。
近い場所にあるのにも関わらずあまり行かない。
車でわずか40分くらいなのに。
甲賀伊賀の隔たりが今もあるのかね。
以前と変わらず立派なお城で、
月曜日ということもあり閑散としていたが逆にゆっくり出来た。
トイレに行くため一人先に城から出て、
夕刻迫る本丸で先輩に電話しようかなと思ったがやめた。
2004/10/26(Tue) 10:45:10
happy birthday 35th
春日井市は桃山町に亀寿司なる店がある。
その店が位置するところは町の名前のとおり、
桃が採れたり柿が実ったりする果樹園が多く存在する。
時期を迎えれば辺りはあまい果実の匂いでいっぱいになる。
35年前の6月4日、若干21歳の若者が店を開店した。
その町では初めてのお寿司屋だ。
配達ももちろんするつもりで、
慌てずゆっくり配達いたしますよ!
ってな思いから亀寿司と名付けた。
全てほとんどが順調に進み、儲かったと思う。
そして時は流れ一度店を改築し、
そろそろ二度目の改築に取りかかろうかと算段している時期に、
ある日の夕刻に一本の電話が入った。
「あのう、アルバイトに雇って欲しいのですが」
その電話を女将の洋子さんがとった。
近隣にある大学生だという。
住まいは坂下町に下宿しているという。
もちろん、電話だけではどんな輩かも分からないので
面接することにした。
後から聞けば初めてアルバイトニュースに掲載したらしかった。
後日、約束の日の時間の10分前に白いおんぼろの車に乗り
学生はやって来た。
黒いフィフティーズっぽい眼鏡をかけて。
彼がおそるおそる開けた扉の向こうでは大将と板長、
でっちさんが夕方からの開店準備を終え、
新聞などを読みくつろいでいた。
もちろん開店前なので電気も最小限で、薄暗い店内だった。
大将はにこっともしないで彼を連れて向かいの喫茶店に出かけた。
まだ明るい夕刻で明るい喫茶店の窓際で初対面となった。
今では水のようにコーヒーを飲む学生も
当時は慣れていないコーヒーを注文した。
そこでの話しは二十歳の学生には少々難しかったが
大変興味深い内容だった。
大将は商売をしようと思ったきっかけ、
ビジョンをしっかり持ちひとつひとつクリアーしていくこと、
決断の時期、女将とは夫婦ではなく同士であること、
など初対面の学生に基礎になる部分の殆どを
その時間に話した。
そして店に戻りみなさんに紹介された。
彼は愛想だけは超一流だった。
なにせ彼の実家は小さな商店を営んでいたから
客商売には慣れていたので。
そして白衣をもらいその日は坂下の下宿に帰った。
世話になったことは言うまでもない。
どれだけのことを勉強したか分からない。
その後卒業し一度サラリーマンとして東京に渡るが、
あえなく挫折。
そのまま東京で花の世界に入った彼は十分に楽しく、
色々学び水口でお花屋を開店した。
そして12年後のある日、一通の葉書が届いた。
亀寿司からだ。
35周年の祝賀会を開くという。
ぜひとも参加してくれと書いてあった。
残念ながら雨になったしまった本日の吉日だが
名古屋まで出向いてこよう。
2時間もあれば到着するだろうし、三時に出ればいいだろう。
現在スタッフに小言を沢山言うし、色んなビジョンを話す。
みんなが経営者的感性を持たないとそこには行けないのだとも。
それはすべて二十歳の学生が2年ほどの歳月をかけ、
大将から学んだことばかりだ。
今夜会ったら、まずはおめでとうございますではなく、
ありがとうございました、だろう。